自宅でセルフヒーリングしている時のことです。
苦手な男性のことを思い出していました。
それは、初めて入社した会社の上司でした。
彼は、私を厳しく育てました。
私はあまりの厳しさにその一つ一つに反感を持ちながら、悔しさをバネに仕事の仕方を覚えました。
この上司は、
幼い頃に母親を亡くした事を私に話してくれました。
私と良い関係が結べないか、考えていたことを私は知っています。
しかし、私は厳しさに耐えられず、当時の不況も相まって三年ほどでこの会社を辞めます。
自由に発言することをいけないことだと躾られ、左脳的なロジック思考が出来るようになりました。
そもそも、文系なのに
IT企業に就職した時点で、間違った選択だったのかも知れません。
自分らしさは、無くなったと感じていました。
私の心の何処かで、未だにわだかまりが残っていました。
自分らしさが何か分からなくなってしまったからです。
創造主に聞きます。
サラ:「私に必要なことは何?」
創造主は言います。
「慈しむという感情、感覚」
創造主は続けます。
「彼は、あなたに様々な事を教えた。
それはあなたの理想とする教え方ではなかった。」
「しかし、彼はあなたが一人で社会で生きて行けるようになる為に、厳しくすることが愛情だと思っていた。」
「彼がなぜそう思ったか、彼が幼少期に実母を亡くした背景から、今のあなたなら分かるはずだ」
「あなたにマイケルが居るように、彼にも彼を護る存在がいる。」
私はこの時、関係が悪化しそうになった時の事を思い出しました。
私のロッカーの鍵が無くなるというアクシデントが起きました。
このおかげで、二人で鍵を探すキッカケができたのです。
結局二人で探しても見つからず、人事の方にマスターキーで開けてもらいました。
しかし…この時に一緒に探してくれたことで
私はこの上司が決して意地悪で私に厳しくしているのではないと気がつきました。
不思議なことに、私の鍵は、鍵のかかったロッカーの中から見つかりました。
アクシデントは偶然ではなかったということです。
創造主:「彼にも、あなたにも、みんなにも、同じように見守る存在がいて。
これらの視点で慈しむ心を持ち、
この街を見たとき。
この街は宝物で溢れているとわかるだろう。」
創造主は、一人の酒屋で働くパートの女性らしきイメージを伝えてきました。
全く面識がない方でした。
この女性は、朝から晩まで働いて
それでも稼ぎは少しですが
子供に美味しいものを作って食べさせることくらいはできる。と思い頑張っています。
お客さんの態度に振り回されたり
重いお酒を運ぶことが体力的にきついと感じることもある
でも、不満を口にすることはなく
今日も笑顔で働いています。
そんなイメージでした。
見も知らぬ方で溢れた街
この街で働く人々
彼らの本当の心に触れることはできないかもしれません。
でもその多くの方々が、自分の幸せではなく
誰かの小さな幸せを願っています。
ただ、それだけのために頑張っています。
創造主は私にそれを伝えたかったようです。
サラ:「慈しむ感情、感覚を呼び覚ましなさい」
この時、水のようなエネルギーが私に流れてきました。
過去に抱いていた怒りの感情も、一緒に流されていくことが分かりました。
自分らしく生きていけない事に対しての怒りの感情です。
身体の隅々まで、暖かなものが流れてきます。
冷えた足先までも、じんわりと染み渡っていきます。
私はこの時、会社を辞める日の当日、私の最後の挨拶でこの上司が泣いていた事を思い出しました。
最後まで上手くコミュニケーションを取ることができなかった。
なんとかここまで育てたけど、
辞めてしまうのか。
多分、そんな気持ちだったのではないでしょうか。
酒屋の女性の気持ちが、亡くなった上司のお母さんの想いと重なります。
こんな風に働いて、美味しいものを食べさせることすら出来なかったこと。
慈しむ心。
誰もが人に言えずに抱えているものがあり
それ故に起きたあらゆる事を赦し、愛情を持つ心。
この街の見知らぬ人が、一人一人、みな一生懸命に生きている。
キラキラと、輝いている。
これは、そんな感覚。
どうか、
あなたにも
伝わりますように。